廃村
#059 贄川小学校桑崎冬季分校
くねくねと幾重にもつづら折れる細い林道を根気よく登り詰めると小さな平地が眼前に、そこには山深くも山村の学び舎として地域に愛された木造建築の校舎とランドマークとなる2本のサイロが残されていました。冬季分断集落の学童を支えた小さな学校の物語をご紹介します。 長野県│贄川小...
廃村
#058 新井さんの家
ダム建設で揺れた地域であり、昔から知られるミステリースポットでもあった深山幽谷の廃屋。しかし調査を進めると歴史や地形から集落跡だったことが判明、その最後の一軒だったこの家屋を巡る様々な噂の検証と史実を解き明かした詳細レポートです。 埼玉県│新井さんの家 調査:201...
廃墟
#057 矢納水力発電所
魅力的な造形美を残す廃墟して知られている山奥の水力発電所、裏手に流れる川と共に歴史がどのように揺れ動いたか。行政記録に残された情報とダム建設に関係する周囲の開発、近代化と治水事業が生んだ地域の物語を少しだけ紐解きます。 埼玉県│矢納水力発電所 調査:2011年04月 ...
廃墟
#056 下九一色小学校下芦川分校
養蚕という地場産業と基礎教育の場が同居した珍しい学校モデルの地、下九一色村。その分校として設立後1世紀の物語を地域と共に刻み、静かに消えていった廃校の歴史を追います。聞き取り調査の内容を参考に、この小さな学校でどのような教育が行われたのかをレポート。 山梨県│下九一色小学...
伝承
#055 石田村の巨石群
2010年、トビ岩の現状確認の登山時にお世話になった妙蔵寺、その住職さんから教えて頂いた地域に古くから語られいる伝承から調査が始まった石田村。当時行政も余り把握してなかったこの石田村には伝承と共に不思議な景観が残されていました。 千葉県│ 石田村の巨石群 調査:201...
洞窟
#054 倉沢鍾乳洞
戦後観光洞として一般公開された鍾乳洞、しかしその歴史は地域土着の山岳信仰の対象として古くから人々が集まる場所でした。都内有数の広大なケイブシステムを擁し、地底湖も複数存在するケイビングビギナーには非常に好ましいロケーション。現在は入洞禁止となり、一般調査は不可能となりました。 ...
廃墟
#053 竜山鉱山
北は津山からも遠く、南は赤穂からも遠い。そんな山深い中に地域を代表する大規模な鉱山がありました、旺盛時には鉱山夫住宅が幾軒も並んだのは半世紀以上前の事。現在は大自然に飲み込まれつつも歴史ある鉱山跡をご紹介します、蜂と虻に追いかけられながら現地調査したレポートをじっくりとお楽しみ...
廃墟
#052 三川坑坑外職場棟
現在は多くの工場が乱立する元三川坑エリア、有明海沿岸道路に分断され発電所や当時の鉱山施設やトロッコ軌道は撤去されてしまい東端に住宅跡などを残すばかり。この様変わりした場所に殆ど知られていない施設棟がありました、報道取材で幸運にも内部見学できたその時の様子を少しだけご紹介します。 ...
登山
#051 梨沢 七ッ釜渓谷
都心から程近い房総半島に県内では唯一と言える沢登りができる場所が存在します、細き流れではありますが遡行、シャワークライム、鬱蒼としたゴルジュなど歩く者を高揚させます。その名は梨沢、現在は台風被害によってその姿を大きく変えてしまいましたがいつかその美しさが戻るよう、私たちスゴログも...
廃墟
#050 東伊豆町隔離病舎
仰々しいエピソードが多く語られる廃病舎、結核隔離病棟として知られてはいるものの当時は既に結核根絶末期で実際に受け入れられていたのは軽症患者が殆どの一般的な医療施設。歴史を紐解くと自然災害によって閉鎖に追い込まれただけで凄惨な物語は存在しないこの東伊豆町隔離病舎を史実のみを抜粋して...
廃道
#049 赤沢八幡野連絡橋
長年放置された山奥の廃橋、崩落したその姿は余りのインパクトで見る者を驚かせていましたが歴史を掘り下げると世情と行政、そして民間企業の杜撰な開発計画が。そして崩落後人が入らなくなった開発地を目指して入山、その形跡を辿ります。小さな造成痕から現在の姿を調査しました。 静岡県...
廃墟
#048 清華寮
戦後処理の狭間で揺れた台湾人学生寮だった清華寮、国際法と近隣住民を巻き込んだ長い懸念と共に一つの歴史を産み落としたこの建造物のエピソードを辿ります。多国籍化した独自の自治形態を形成した非常に珍しいこの集合住宅、解体によって薄れてしまいそうな事実をレポートします。 東京都│...
廃墟
#047 府中米軍基地
1939年に陸軍燃料廠として建設が開始され、翌年運用開始。日中戦争を経て大戦後はアメリカ軍に接収されて府中通信施設として稼働し1952年に米軍基地として長年運用された府中米軍基地。その歴史と現在この地が抱えている数々の問題をレポートします、情報は旧サイトから引き継ぎ2022年の最...
廃墟
#046 御嶽教大山祇教社
震災の年から追い続けた通称、大山祇神社。旧サイトでも度々取り上げ、それがキッカケとなり沢山の人に知って頂くに至りましたが2021年、遂に完全崩落。約10年間に及んだ経過観察も終え、新たな聞き取り証言やそれらの整合性を確実にするために再調査。可能な限りの歴史を掘り下げ、より正確な史...
廃墟
#045 南牧村立尾澤小中学校
消滅可能性日本一と称されながら地道な地域再生活動を続けている愚直な山村、群馬県南牧村。その地域のランドマークとして愛された廃校がありました。南牧村立尾沢中学校跡です、都市部からの移住者や県内のNPO団体と共に地元に根付いた経済活動が失火により焼失しました。 群馬県│南...
登山
#044 トビ岩
低山しかない千葉県房総半島、その中で本格的な沢登りができると人気のある梨沢渓谷。その梨沢地区にはもう一つ知られた絶景眺望の地があります、その名はトビ岩。古くは江戸時代から続く地場産業の作業道や旧道など複数の登山道からアクセスできるトレッキングルートをご紹介します。 千葉...
伝承
#043 上暮地の石碑
2010年の来訪時に発見出来なかった謎の石碑、2014年の情報提供からいたずらに経過した空白の4年間。再訪となる2018年、果たして上暮地の石碑は発見できるのか。8年越しのレポートが今回、完結します。 山梨県│上暮地の石碑 調査:2010年07月 再訪:2018年...
廃墟
#042 熊ノ木小学校西高原分校
山々に囲まれた地場産業のなかった開拓集落、移民追従児童の山間教育現場として設けられた分校の歴史を少しだけ除いてみましょう。そこには少ない児童数と、たった一人で四苦八苦した地域教育の現場と住民に支えられた素晴らしい環境がありました。たった18年間の歴史に刻まれた様々な思いをレポー...
伝承
#041 二入の石祠
地元の人々の記憶から消え去った小山の山頂に残された小さな祠、そこには地場産業と密接に関わる設置理由と長い歴史がありました。地域住民との共同調査によって判明した祠のバックストーリーをレポート、二入隧道で知られる二入地区の歴史を一緒に辿りましょう。 千葉県│二入の石祠 ...
廃墟
#040 秩父鉱山 ②
前回から引き続きニッチツのレポート。戦国時代から続く歴史ある秩父鉱山、一般には知られていない坑口や自然埋没した鉱床経路。また人道外の吊橋や架空索道の存在など調査は多岐に、公開できる範囲で多くの魅力と国内の鉱山史に名を刻む物語をお伝えしたいと思います。 埼玉県│秩父鉱山 調査:2...