廃村
#058 新井さんの家
ダム建設で揺れた地域であり、昔から知られるミステリースポットでもあった深山幽谷の廃屋。しかし調査を進めると歴史や地形から集落跡だったことが判明、その最後の一軒だったこの家屋を巡る様々な噂の検証と史実を解き明かした詳細レポートです。 埼玉県│新井さんの家 調査:201...
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#035 霊仙 保月集落
峠越えの宿場町としても栄え、近代史では周辺集落の随一の規模をほこった保月集落。都市部から離れた山村として行政機能の代理業務を行い、多岐に渡る産業も維持し続けた特異な集落でもありました。現在でも元住民による保存活動や冬季を除く期間村民の存在など変動し続ける生きた廃村、この保月集落...
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#034 霊仙 杉集落
旧脇ヶ畑村三集落で一番古い集落として知られる杉集落、そのルーツはやはりご神体にも選ばれた杉の大木から。土着の樹木信仰と山間部では珍しい平地に恵まれた農耕文化、地域性を色濃く残した集落形態は歴史的価値も高いのでした。全国的にも稀な一行政地域一斉離村など語りつくせぬ杉の歩みにフォー...
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#033 霊仙 向之倉集落
霊仙の廃村群の中に一際異彩を放つ集落が一つあります。長い歴史が確かに記録されてはいる、なのに集落形成時期や形成当時の模様がはっきりしない。そんな謎多き「向之倉集落」は幾つもの呼称で呼ばれたことでも知られる、近年に急速に倒壊数が増えたこの集落の歴史とそこで生活した人々の様子をレポ...
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#032 霊仙 後谷集落
当初の事前調査では2006年頃の段階で行政記録上の廃村が確認されていました、しかし実際に赴くと明らかに人の気配。2009年には住民が戻り冬季は無人となる限界集落であることが判明しました。道路の突き当たりに位置し、現在では多賀鉱山跡と砂防ダムが当時を語るのみ。この小さな集落の歴史...
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#031 霊仙 桃原集落
今も残る滋賀県多賀町の霊仙山麓に位置する廃村群、その中で現住世帯が一つでしかも住人が1人という限界集落がありました。一見すると廃村寸前とは思えないほどの人の気配、そして整然と並ぶ家屋たち。しかし集落から人々は去り、近代化に取り残され時間が止まったその集落の名は桃原。この山深い集...
廃村
#030 霊仙 比婆神社
未だに幾つかの謎と、調査が終わっていない岩窟と。男鬼集落や高取山城(城男鬼城)との関係、創祀や御祭神の由来など兎にも角にも興味が尽きないこの神社。地域文化との繋がりも非常に強く、そして何故この地に祭られたのか。神社までの現在の参拝道と旧道の存在、明らかに創祀より古い時代の古道な...
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#029 霊仙 男鬼集落
男鬼集落は他の霊仙廃集落群とはやや趣が異なります、一見すると同系統の集落と思われますが山岳産業の収益方法や極々限定的な統治、文化などとても面白い特徴を多く兼ね備えていました。また神社の信仰性にも他との違いが見て取れ、何より実は周囲の集落群の中で断トツに古くて長い歴史を誇ります。...
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#028 霊仙 落合集落
霊仙廃集落群の中で最大規模を誇る落合集落跡、霊仙には沢山の集落が形成されていましたがこの落合集落は家屋の密集度や平地開発の工夫、旧行政との連携など他の霊仙集落に比べると組織的で運営も近代化された素晴らしい地域でもありました。登山道は産業道路としても栄え、他の地方集落から人の往来...
廃村
#027 霊仙 今畑集落
霊仙廃村群の中では実は多くの人に知られた存在である今畑集落、それは登山道へのファーストアプローチに使われるルートの脇に残されているから。同様の廃村群の中で唯一車道などの近代化整備が行えなかった地理的条件とそれでいて離村時期は一番遅いという矛盾したこの集落の歴史に触れることにしま...
廃村
#026 霊仙 入谷集落
廃村の奥深さと歴史的背景の興味深さに気付かせて頂いた貴重な廃村群、それが滋賀県の山中に残されている霊仙廃村群です。高齢化、離村、そして廃村と高度成長期に影で問題となった山岳産業とそこに住む人々の背景に迫ります。最初は入谷集落へ向います、急斜面にへばり付く坂道からのアプローチが特...
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#016 古河鉱業水掛社宅
足尾銅山関連施設として語られる事の少ない掛水地区の役員住宅と社宅群、そして現在でも現役運用されている古河機械金属株式会社福利厚生施設。足尾駅の眼前ながら着目される事なく残るこの地区の歴史を少しだけ掘り下げてみたいと思います。一部は観光地化されており、予約制ですが内部閲覧も可能で...
廃村
#009 深沢集落
かつて足尾銅山の深沢集落は先に紹介した愛宕下集落同様、飛火の火事によって集落が全焼した歴史を持つ。当時としては富裕層と同等の住宅設備、そして重要な産業道路沿いという立地で沢山の鉱山夫が居住した地として知られている。しかしその実態は絶えず火の恐怖と隣り合わせだった銅山集落、波乱に...
廃村
#008 愛宕下集落
足尾銅山の愛宕下集落は山火事跡に開発され、一時期は銅山としては最大規模を誇った鉱山夫住宅群。現在はその殆どが解体されてしまったが道路沿いにはいまだこの場所に居住する方も、解体が幾度と無く噂されている足尾銅山関連施設の中でも歴史的価値の高い現存する住宅と当事の写真と共にその歴史を...
廃村
#006 湯ヶ滝集落
戦後復興に取り残された房総半島の山中集落、湯ヶ滝。温泉地としても知られる七里川温泉の対岸に今もひっそりと残る廃屋と残された残留物。それぞれの歴史を辿る為、ヤマビルだらけの山行へ。落橋や様々な環境変化が離村へと繋がったが実は近年まで人が住まう現住集落だったという聞き取り調査からそ...
廃村
#004 追原集落
行政が公式に県内には廃村は存在しないとしている千葉県、そんな房総半島ですが実は廃集落が幾つか存在します。温暖な気候と山岳産業や海に囲まれた豊富な漁業環境、しかし戦後復興と治水整備などの現代化が進むことでダム建設の計画が。建設予定地として揺れに揺れた山中の追原集落は地域住民を巻き...